M4Rコラム 第4回 (書いた人:時瀬)

多分このコラムは毎回冒頭にごめんなさいが入るようになるんだと思います。
停滞しすぎよ! 何やってんのよ!
他の人がなかなか書かないんで俺がやるべきか迷ってましたが決行しちゃおう。


さて、まずは放送の告知。
といっても本決まりとは言い切れませんが、とりあえず4/28(月)に本放送第20回を予定しております。
20回だよ! なんか記念のネタを用意しないとね!


今頃言ってるあたりダメそうですね。


それでは今回のコラムに参りましょうか。
ええ、今回もフィギュアについてのお話です。
今回は


フィギュアの素材


です。
そもそもフィギュアって何で出来てるの? ってお話ですね。
いきなり答えてしまうと、基本的には
・PVC
・ABS
・レジン
といったものが主です。どれも基本的には樹脂素材。


PVCはポリ塩化ビニル。つまるところのソフトビニール。
模型に使われるものは、柔軟性があって加工が容易という特性をもつように調整されています。
少なくともナイフでさっくり切り込みいれたり削ったり出来る程度には柔らかい。
また熱によわく、細い形状のものだと熱で曲がりやすいです。
立ち姿のフィギュアが、夏場をこえると前のめりや後ろに反ってたりするのはこのため。熱で足腰がまがっちゃうんですね。


そんな曲がりの対策によく使われるのがABS。複合樹脂素材でかなりの強度があり、曲がりづらいのです。アンチブレーキングシステムじゃないよ。
ほか、シャープなエッジを出すのにも向いているため、武器やメカといった硬そうな形状のパーツを整形するのによく使われていますね。
市販されているフィギュアは主にこの2種類の素材で出来ていることが多いです。
丸みがあって複雑な形状はPVC、硬くしておきたい部分や硬い形状のパーツはABS、といった具合。
アクションフィギュアなどでは間接にABSを用いているものもありますね。
実はこれらはプラスチックの仲間なので、結局のところプラモデルと変わらない、と言い切ってしまうこともできます。だって樹脂素材だしねえ。
ただ、厳密な素材としてはちゃんと区分されていて、たとえばPVCやABSをプラモデル用の接着剤をつかっても接着することはできません。


一方レジンですが、これは主に市販されていないフィギュアに使われていることが多いです。
イベントなどで販売されるガレージキットのことですね。
レジンってのは一応樹脂のことなんですが、ここでは基本的にはウレタン樹脂のことを指します。
個人で入手が容易であり、液を混合させてその化学反応で硬化するため、型に流し込んで硬化すればそこそこの強度にはなる。また切除性がよく加工がしやすいという利点もあり、個人で手流しで複製するのには便利な素材であるといえます。


製品として手にするのは大体こんなところ。他にもポリストーンコールドキャストなんてのもあって、これは樹脂と石膏をまぜた素材で、かなり硬い。
また、個人でフィギュアを作成する場合はパテや粘土系の素材を触ることになります。
エポパテ、ポリパテ、ラッカーパテ、スカルピー、ファンドなんかが入手しやすくよく使われてるね。
これらは化学反応や熱で硬化します。硬化前にある程度形づくったり、硬化後に切ったり削ったりして加工するなど造型方法はさまざま。


まあ実際キャラクターフィギュアを買うだけって人はそんなに気にしなくてもいい知識ですが、加工や造型をやってみたいって人は知ってて損はないと思うので詳しいことは調べてください。
また、長期に飾っておきたいって人はその手入れのために知っておいても良いと思うよ。
足曲がるとか結構でかい問題だったりするから、熱がこもりそうな場所におかないとか対策のしようがあると思うし。


はい、今月の模型無駄知識でした。
次回は何にしよう。イベントと版権についてのお話にでもしようか。